視覚障害者に世界はどんな風に見えているか

今日は私たちの見え方について書きたいと思います。
一口に視覚障害と言っても見え方は本当に人それぞれ千差万別で、自分の見え方を人にわかってもらうのはなかなか困難です。
今回は電通からリリースされた視覚障害者の目の見え方を可視化するVISIONGRAMというツールを使い、自分たちがどのように世界を見ているのか紹介したいと思います。

VISIONGRAM
https://visiongram-project.com/tool/

※病院で測った視野検査データを元に作成しています
※左が通常、右が見え方です
※画像では見えない部分が白くなっていますが、実際は見えないところが白や黒になっているわけではなく、見えているところが視界の全てになっている感じです。なので少々の狭窄ではなかなか視野が狭くなっていることに気づかないことが多いです。

最初は私(院長)の見え方です。

私は自分の見え方を説明するとき、「真っ直ぐ前は見えるが、上下左右は見えない」と説明しています。視力は昨年の白内障手術でかなり回復し、見える範囲についてはよく見えています。視野はけっこう狭いので横(斜め前でも)に人がいても気づかず、下に段差があっても気づかず、ごみごみした所や人混みに出ると思い切り気を張って行動するのでストレスで疲れ果て、本当に苦手です。私の疾患は「網膜色素変性症」という進行性の病気で視野が少しずつ狭くなって行き、やがて見えなくなります(進行速度は人それぞれです)。現在のところ治療法がなく病院に行っても経過観察しかすることがありません。日本人の失明原因の第3位です。ちなみに1位は緑内障です(緑内障の患者数は網膜色素変性症の100倍くらい多いです)。主な症状は視野狭窄と夜盲で、視野狭窄はだいぶ進むまで自分では視野が狭くなっていることに気付きません。最初に夜盲の症状で異常に気づく人も多いみたいです。私の場合、他に羞明(まぶしく感じる)もあり、暗くても明るくても見にくいのでやっかいです。

次に副院長の見え方です。

副院長は「プールの底から外を見てる感じ」と表現します。彼女は網膜剥離で、左眼は10代の時に剥離して失明、右眼は20年程前に剥離して手術して危うく失明を免れました。剥離している部分は見えませんが、視野に関しては私より広いです。ただ視力が低い(0.02)のでぼんやり見えています。暗いところは私より苦手です。将来は分かりませんが、現在のところ私の方が日常生活については問題が少ないです。進行性ではないので、うまくすればずっと視力を保てる可能性が高いです。

いかがでしたでしょうか。
お店としてこれを書くことにメリットがあるかというと正直何もないように思います。
他でも書いているとおり、施術に関して何も問題はございませんが、もしかしたら敬遠される方もおられるかもしれませんのでデメリットになる可能性はありそうです。
しかし、少しでも視覚障害について知って頂ければ、と思い書いてみました。
何か疑問がございましたらどうぞお気軽にお問い合せください。