マレーシアでブラインドマッサージ(盲人マッサージ)に行ってみた
いつもご愛顧ありがとうございます。
先週は少し早い夏休みをいただき、マレーシアのクアラルンプールと台湾の台北へ行ってきました。
今日はクアラルンプールのレポートです。
マレーシアのマッサージ事情
東南アジアはどこもマッサージが盛んで、なんといっても日本でもおなじみの「タイ式マッサージ」のタイが一番有名なのですが、マレーシアもマッサージが盛んです。
マレーシアにはマッサージの認定制度があります。国家資格ではないものの似た形で政府から認定を受けた施術者として営業することができます。認定を受けていない店舗も多くあり、この辺りは日本の状況と似てるかもしれません。
マレーシアでは視覚障害者の社会参加機会の一助として視覚障害者向けにマッサージの認定取得のコースがあります。視覚障害者であれば無料で半年〜1年、養成校で技術を学んで認定を取ることができます。このあたりも日本の盲学校とちょっと似てるところがあります。未確認ですが、条件を満たせば外国人でもOKという情報もあります。日本であはきの資格を取るため日本の視覚支援学校に留学に来るマレーシアの視覚障害者の方がいますが逆もありかも知れません。
視覚障害者の街 Brickfields
クアラルンプール中心部のKLセントラル駅(日本でいう東京駅のような感じ)の近く、まさに都会のど真ん中にBrickfieldsという一画があります。ここはリトル・インディアと言われる地域でインド系のマレーシア人の多く住む区域なのですが、視覚障害者が従事するブラインドマッサージ店が多く存在している場所として知られています。ここでは白杖を持った人を多く見かけます。




点字ブロックも整備され、視覚障害者に優しい街になっています。
MAB マレーシア盲人協会(Malaysian Association for the Blind)
Brickfieldsにはマレーシア盲人協会(Malaysian Association for the Blind, 略称:MAB)という非営利組織があり、視覚障害者の生活向上と自立支援を目的として活動しています。活動内容としては、教育支援、自立支援、日常生活支援、就労支援などを行っています。職業訓練の一環としてブラインドマッサージの養成学校の運営も行っています。



Brickfieldsのブラインドマッサージ店
あちこちに存在します。正直、ちょっと入りにくい感じは否めませんが、危ないことはありませんのでご安心を。クアラルンプールには約1000人の視覚障害者がマッサージ施術者として働いているといわれています。







いざ、ブラインドマッサージへGO!
今回は2軒のブラインドマッサージ店に行ってみました。施術内容はもちろんですが、視覚障害者がどのように店舗運営しているのか興味がありました。例えば、受付、店内の動線、接客、お会計等々。
1軒目は全身あん摩60分
最初の店は全盲の中国系(マレーシアはマレー系、中国系、インド系の人種からなっています)の男性がカウンターで受付していました。夫婦2人での施術を希望したところ、ちょうど男性施術しか空いていなかったようで、妻のために近隣の店に空いている女性施術者を探してくれました(別に男性でもよいのですが、気を遣ってくれたようで、、、)。近隣の店同志で連携を取っているようです。日本語は全く通じませんが、英語は通じます。あちこちに電話をしてやっと見つかったようで女性施術者の到着を待って施術開始。女性も中国系で全盲ではなく少し見えている弱視のようでした。入口は広くないものの、中は奥が広く個室がいくつもあります。個室にはベッドが2台あり、カーテンで仕切れるようになっています。私たちは夫婦なのでカーテンを閉めませんでした。とても簡素で特にキレイなわけではありませんが清潔感はあります。シーツや枕カバーはお客一人ごとにちゃんと交換していました。
どのブラインドマッサージ店も施術メニューや料金もほぼ同じようです。足裏マッサージ30分、60分と全身あん摩60分。店によってはタイ式、スウェーデン式、オイルマッサージ、などもありました。ここでは全身あん摩60分をお願いしました。料金60リンギット(約2000円)。




施術は筋肉の走行やツボを意識しているのがわかり、圧をしっかり入れていました。特に肩甲骨、大腿裏、ふくらはぎは悶絶するほど痛く、正直に言うと、元々私は揉まれるのがあまり好きでないので、拷問のようでした。。。 隣で妻ものたうちまわっていましたので、そちらもかなり強揉みだったようです。隣で見ていると悶絶してるのに平然と施術を続ける様子が面白かったです。
最後、代金を現金で50リンギット2枚と20リンギット1枚の計120リンギットを渡すと指でお札を確認して受け取っていました。
全身あん摩に関しては気持ち良さを期待して行くと失敗すると思いました、ただ非常に痛かった割に翌日は揉み返しもなく、技術は確かだと思います。
女性施術者は最後、「オイルマッサージなら痛くないよ」と言っていました。
2軒目は足裏マッサージ60分
こちらは大きめな店です。受付に(おそらく)晴眼の中国系女性がいて受付や会計を担当していました。
1軒目で全身あん摩は懲り懲りだったので、ここでは足裏マッサージ60分にしました。こちらも60分60リンギット(約2000円)。
店の作りはほぼ同じで、個室がいくつも並んでいて、各個室は2台のベッドで真ん中をカーテンで仕切るようになっています。
マレー系の全盲男性2人が担当してくれました。恐らく50代。妻を担当したオスマンさんは20代の時に工場で働いていて顔面に薬品を浴びて失明したそうです。人それぞれ、色々な事情がありますね。
足裏マッサージはクリームを塗布しながら行います。足裏と言っても膝から下のマッサージです。とても気持ち良く、こちらも筋やツボを意識して施術していました。
最後代金を払い、お茶をいただいて退店しました。









マレーシアの鍼灸事情
最後にマレーシアの鍼灸の状況です。マッサージと鍼灸は別系統です。中国系の人口が約40%を占めることもあり鍼灸は割と一般的です。以前は伝統療法として特に規制も無く誰でも営業できたようですが、2016年に資格制度が整備され、現在はTCM(Traditional and Complementary Medicine )のRegulations により、鍼灸を提供する者は 登録と施術免許(Practising Certificate)の取得が義務化されています。登録制度によって、未登録の施術者は施術業務ができなくなり、外国人の新規参入は厳しくなっています。日本の鍼灸免許はそのままでは認められず、5年以上の臨床経験と各種書類や手続きが必要とのことです。
以上、今回はクアラルンプールのレポートでした。
※個人的に得た情報と経験したことを元に記述しておりますが、もし間違いがございましたらご容赦くださいませ





