名古屋で灸を受けに行ってみた (森灸温療院)
いつもご愛顧ありがとうございます。
9月17~18日に名古屋に行ってきました。その際にお灸専門院に行ってきましたのでレポートします。
「森灸温療院」
今回伺ったのは、名古屋で唯一“お灸専門”で施術を行っている森灸温療院です。
名古屋で特徴のある鍼灸院を探していたところ、「お灸専門」という珍しいスタイルに惹かれました。
こちらの素性を明かしたうえで、施術と見学・撮影をお願いしたところ、院長の森洋介先生が快く引き受けてくださいました。
森先生はセミナーや講演活動を行うほか、名古屋の鍼灸養成校でも教鞭を執る経験豊富な先生です。
名古屋からアクセス
名古屋駅に到着後、少し時間があったので名物のきしめんを堪能してから、あおなみ線で2駅の小本駅へ。
駅から住宅街を15分ほど歩くと、落ち着いた住宅地の中にある店舗兼住宅の温かみのあるおしゃれな治療院に到着しました。
穏やかな笑顔の森先生が迎えてくださり、初対面でも安心感のある雰囲気でした。







施術メニューは「美顔灸と太極療法」
森灸温療院では、美容目的でも頭部や顔面に透熱灸(直接灸)を行っています。
これを知ったとき、正直かなり驚きました。
というのも、鍼灸の教科書には「灸の禁忌部位」として臍・乳頭・外生殖器・顔面が挙げられています。
透熱灸は「有痕灸(あとが残るお灸)」に分類され、顔への施灸は非常にリスクが高く、熟練の技術と経験がなければできない施術です。
ちなみに森先生ご自身も、学校では「顔へのお灸は禁忌」と教えているそうですが、ご自身の臨床経験に基づき、安全に施術できる方法を確立されています。
なお、森先生の治療院では鍼は一切使用せず、お灸のみで施術されています(学校では鍼の実技も教えているそうです)。
まずはお灸や東洋医学のレクチャー
まずは丁寧な問診からスタート。
東洋医学の考え方やお灸の基本についても、先生がわかりやすく説明してくださいました。
印象に残ったのは、「“美”という字は“大きな羊”という意味を持ち、健康と調和の象徴である」というお話。
単なる美容目的ではなく、全身のバランスを整えることが本当の美につながるという先生の哲学が伝わってきました。



太極療法で全身を調整
施術はいきなり顔からではなく、まず全身を整える「太極療法」から始まります。
脈診や腹診によって体の状態を丁寧に確認し、お灸を据えるポイントを探っていきます。
最近の体調や気になる症状を伝えると、脈やお腹の反応を見ながら、その人に合った施術方針を立ててくれます。
まずは全身を指圧でほぐしながら、お灸をすえるべき部位を探し、背中や手足に透熱灸を施していきます。
艾(もぐさ)は米粒大にちぎり、線香で点火。ほどよい熱を感じたところで押しつぶして消火し、その上にさらにお灸を重ねていきます。
1壮目、2壮目、3壮目と回を重ねるごとに艾を少しずつ固くし、温度を上げていくのだそうです。
台座灸も部位や回数によって温度を使い分けており、この繊細な調整はまさに熟練の技。簡単に真似できるものではありません。





いよいよ美容灸(顔への透熱灸)
続いて、今回のメインである美容灸(顔への透熱灸)です。
まず、顔全体を丁寧に触診し、施灸のポイントを確認。
ごく小さなもぐさをひとつずつ、慎重に据えていきます。透熱灸のあとは、別の部位に台座灸(間接灸)を施して刺激のバランスを整えます。
透熱灸と台座灸、それぞれの使い分けにはしっかりとした理論があり、その考え方も非常に興味深いものでした。
同時に、顔だけでなく手足にも台座灸を施し、お腹にはほんのり温かい箱灸、足元には赤外線を当てていきます。
この施術の流れから、「美容は顔だけで成り立つものではない」という全身調整の考え方がしっかりと感じられました。







施術後の変化
痕はまったくありません。
顔色がワントーン明るくなったようで、頬のこわばりも抜けて軽く感じます。
まとめ
「顔に透熱灸」というと驚かれる方も多いと思いますが、実際に体験してみるとその効果と心地よさに納得。
もちろん誰にでもできるわけではなく、技術と経験のある先生だからこそ安心して受けられる施術です。
森灸温療院での美容灸体験は、伝統的な灸療法の奥深さを再発見する時間でした。
森洋介先生、本当にありがとうございました!










